この記事を読んでいる方は【HSP】について知っていると思います。
「HSPって何?知らないけど…」という方はこちらの記事で簡単に説明していますので、まずはこちらをご覧ください。
☑繊細過ぎるとお悩みのあなたへ!もしかして生まれつきの気質かも?
それでは今回は、なぜ生きづらさを感じるのかについて考えていきたいと思います。
専門的な難しい事は省いていきます。
☑本記事の内容
・HSP気質はなぜ生きづらい
・日本社会に合わないからHSPは生きづらい
・ストレスに弱いからHSPは生きづらい
・HSPの生きづらさへの対処法は考え方を変える
本記事を書いている私は、2018年に自分がHSPだという事を自覚しました。
目次
「HSP気質は生きづらいな」
「本当、なぜ生きづらいんだろう?」
色々な考えが頭をよぎります。
それは…
HSPは五感( 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚 )をはじめとする刺激に対して敏感に反応するために、他の人が感じ無いような事まで感じなら生きています。
そのために「すぐに疲れてしまいます。」
HSPではない人の何倍、何十倍もの刺激を常に受けて生活をしていれば、少しの活動ですぐに疲れてしまうのは当然ですよね?
☑HSPの人が思い当たる体調不良を起こしやすい時
注意:個人的に感じる事も記載しています。
このようにHSPの人が感じる疲れや体調不良は、体の疲労より、脳による疲労の方が多いようです。
HSPに関してい調べている方にとって自己肯定感という言葉は聞きなれていると思います。
HSPの方は思考がネガティブな方向に進んでいきやすく、落ち込んだ場合はそのショックをいつまでも引きづりやすい傾向があります。
それが理由なのかHSPの方には自信がないと感じる方が多いようです。
☑まずこの自己肯定感の低さは育った環境が大きく影響します。
親に愛されずに育ったこと、大事にされずに育ったことの影響が大きいようです。
本来なら無条件で自分を守ってくれる存在で、自分が大切でかけがえのない存在だと認識させてくれる人に虐待(怒鳴られる、叩かれる、無視される)されて育っていけば、自分の事が人に受け入れられない価値のない人間に思えたりして、他人との関係が上手く作れなくなります。
その親に代わる存在がいればまだ良いのでしょうが、いなければ尚更大変でしょう。
☑もう一つは、HSPではない、世間の一般的な人の価値観を教え込まれる事です。
「こうやったらいいよ!」「ああやったらいいよ!」と良心的なアドバイスをしてくれるのは有難いのですが、元々の刺激を受け入れる感度の違いから、ごく一般的な大多数の方たちと同じようにできません。
そのため、「こんなに教えてくれているのに、できないのは私が世の中のしくみから外れているからだ…」と社会に適応できない自分に嫌気がし、自信がなくなり自己肯定ができなくなります。
一見、自己主張をあまり良しとしない文化なので、日本社会がHSPにとって生きやすいと思いますが、そうでもないらしいです。
今では少し薄れてきましたが、基本的に日本には「みんな同じ」横並びで一緒に行動するのが良しとする文化です。
日本にはそこから外れる人を排除する「村社会」特有の閉塞感があります。
その村社会特有の「空気を読む」という無言の圧力の中で、空気を読むのが得意なHSPは常に神経を高ぶらせていて疲れてしまいます。
そんな村社会特有の「空気を読め」という文化にも関わらず、最近は学校でも会社でも「自己主張できる人間になれ!」という風潮になってきました。
HSPは物事を深く時間をかけて考える傾向があるので、とっさの思い付きで強く自己主張をする事があまりありません。
しかし、時間をかけていては、反応が遅い要領の悪いやつと判断されます。時間をかけて考えていれば、とっさに強い自己アピールができる人に手柄を持っていかれてしまいます。自己主張の得意ではないHSPにとってはつらいです。
日本特有の村社会でのみんな同じという「同調圧力」、欧米文化の言わなければいないのと同じという「自己主張社会」の中で、HSPは「一体どうすればいいんだよ?」と神経をすり減らして生きています。
HSPの方は敏感すぎて、神経が常に高ぶっている事が多いのでストレスに弱いです。その結果、自律神経失調症になりやすいです。
自律神経には体の機能を健康に保つ機能があります。全身のさまざまな活動を調整するために24時間休まず働き続けます。
ところが、長期間強いストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れてしまい、自律神経失調になってしまいます。HSPは、もともと神経が高ぶりやすいために自律神経失調症になりやすいのです。
体の機能を健康に調整している神経がバランスを崩すとこんな症状が起きます。
この他にも色々な症状があり、症状が1つの人もいればいくつもある人、異なる症状が出てくる人もいます。
「ウツ」にもかかりやすいですが、慢性疲労症候群にもなりやすいです。
HSPの人に良く見られる症状の一つです。
原因不明の非常に強い疲労が半年以上続き、栄養や休息をとっても改善されない状態をいいます。
☑症状
慢性疲労症候群になる原因は明らかにされていませんが、過剰なストレスが関係していると考えられています。
HSPは敏感な上に良心的なので、疲労感やストレスをためやすいです。
限界を超えて自分を追い込んだ結果、ストレスによって慢性疲労症候群になる可能性があります。
☑こちらの厚生労働省のHPでセルフチェックできます。
「それが簡単にできれば苦労しないよ」と思いますがやってみましょう!
気が滅入る、嫌な内容ばかりの紹介でしたね。
日本の「村社会」で生きづらい。欧米の「自己主張社会」でも生きづらい。愛されずに育った人もいる。ストレスに弱い。おまけにストレスに弱く病気になりやすい、踏んだり蹴ったりだと思います。
しかし、安心してください。対処法を知り身に着ければ、心や体の負担はかなり減らせます。
☑私はHSPなんだという自覚を持つ。認める。
今までに紹介してきた内容を自覚し
「私はこんな人間なんだ」
「こんな特徴があるんだ」
「こんな事に強くストレスを感じるんだ」
このような事を受け入れましょう!
そしてHSPならではの、高い感受性、細かい点にすぐ気が付くなどの利点を活かしましょう!
HSPではない方でもそうですが、環境を変えてみるだけでだいぶ改善されると思います。これが一番難しいとおもいますが…。
HSPは他人を優先しすぎる傾向があるので、自分に対しても他人のように優しく接していけば、以前よりは生きやすさを感じられると思います。
今回は、HSP気質の生きづらい理由と対処法の紹介でした。
まとめると以下の通りです。
☑生きづらい理由
・感覚が敏感すぎる
・自己肯定感が低い
・日本文化と欧米文化の板挟み状態の中にいる
・ストレスに弱い
☑生きづらさへの対処法
・自分を自覚する・認める
・少しの勇気を持つ
☑HSPの方は自分の頭の中で、「ああでもない、こうでもない」と色々と考えがちになります。
そんな時にこちらアニメで、頭を使わずに観られる作品も紹介していますので、気分転換に観てみるのも良いと思います。
☑こちらはHSPの方に役立ちそうな本を紹介しています。