誰し多くの人が認めるようなものをなにも持たないとき、どう生きることを肯定できるか、どこに幸せを見つけられるか。こうした心の深い疑問に答えようとする、小さなイラストと文章による物語です。人生の「これまで」と「これから」を考えている方々に、ぜひ読んで頂きたい作品です。
*引用元:AmazonHP
目次
誰しもたまには生きること自体に価値を見出せないときがあるでしょう。
そんな時におすすめな本を5冊ほど紹介します。
☑内容
「ぼくにはなにもない。
家族も、恋人も、生きがいも、やる気も、健康も、生きる意味さえも・・・」
中年男性の〈ぼく〉が問いかける、「幸せの在り処」の物語。
人生の節目、折り返し地点、中年期を迎えてふりかえってみると、「なにもない自分」に気づきます。
奮起して「望ましい自分」になることができる人は、まだ幸せと言えるかもしれません。
しかし、歳を重ね行くことで、気力や意欲、その他世の中が評価するものさえ失って、
途方に暮れることもあります。
歳を取り、多くの力を失い、なお「なにもない自分」には、もうなんの幸せも見つけることはできないのか・・・。
心の奥深くに湧くつぶやきのような小さな物語を通して、たとえなにも持っていなくても、
見つけることができる〈幸せ〉について描いています。
「なにもない」ことによって、かえって見つけることができるものがあることを描く、
まったく新しい〈大人のための絵本〉です。
人生に疲れたとき、幸せを手に入れる望みを失っているとき、
「なにもない自分、何者でもない自分」に嫌気がさしているとき、
生きること自体に価値を見出せないときに
読んで頂きたい物語です。
☑内容
「おれにはドーナツみたいな穴があいている。
おれはこの穴をふさぎたい。
自分の中が寒いから・・・」
「おれ」は自分の穴をふさごうと、いろいろなことを試みます。
おいしい食べ物、人からの賞賛、友達との遊び、恋愛、趣味・・・。
「おれ」は自分にポッカリ空いた穴をふさいで、
寒さとさびしさから逃れることができるのでしょうか・・・。
多くの人が「消えないさびしさ」、「虚無感」、「なにをしても満たされない心の空白」を覚えています。
こういった気持ちがあまりに強くなると「もう死んでしまいたい。この世から消えたい」とさえ、思うようになります。
どうしたら心の穴がふさがって、幸せになることができるのか、わかりません。
心に空いている、冷たい風(無意味感、無力感、無価値感)が吹き通っていく「穴」は、どうすればふさがるのでしょうか。
消えることがない悲しみやさびしさと、どう向き合えば、道が開けていくのでしょうか。
ちょっと変わった、ドーナツのような「おれ」が懸命に「心の穴」に向き合い、
新しい道を見出して、立ち上がっていく姿を描いている小さな物語。
自分の心に「ふさがらない穴」があることを感じながら、
孤独感や虚無感と闘っている、多くの方々に読んで頂きたい〈大人のための絵本〉です。
☑内容
「だれもわたしを愛していない。両親も、学校の先生も、友達も、近づいてくるどんな人々も・・・。
母がわたしを育てたのは、自分の思い通りにしたいからだった。
父は家庭に無関心だった。
わたしは両親から愛を知ることはなかった。
学校の先生は人の選り好みが激しく、生徒によって扱いが違った。
わたしは学校でも愛を学ぶことがなかった。
友達がほしかったわたしは、話を合わせ、無理な演技もしたが、結局陰口を言われるばかりだった。
友達からも、愛を受けることはなかった。
「愛されること」を求め続けた果てに、
わたしは物語の世界に愛と救いを求め、それが転じて多くの人に認められるに至るが・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「わたしはどのように愛を見つけ、どこに安らぎを見出すことができるのか」
愛された思い出がなく、そのために本物の愛を求め続ける、一人の女性が〈愛の在り処」を見つける物語。
だれからも愛されないと感じ、どんな人にも「本当の愛」を見出すことができない、
そんな一人の女性の愛を慕い求め続け、「自分の居場所」を見出す姿を通して、「愛される」ことにあこがれる私たち自身の心が浮き彫りにされます。
愛を求めながら、どこにも「本物の愛」を見出すことができない、私たちの悩みや哀しみは、どこで癒されるのか。
愛が冷えた時代に、なお愛を経験することはできるのか。
限られた人生で、どのように愛を見つけていくことができるのか――。
「愛」という大きなテーマについて、真摯に生きようとする一人の女性の姿に託して描きながら、
「自分の意志で、自分から愛していく」ことの尊さについて、
「自分はこれからどのように、どこに愛を見出すことができるか」について、
静かに、また深く熟考をうながされる、〈大人のための絵本〉です。
☑内容
☑内容
私たちの心は、「これまで」のことか、「これから」のことにとらわれます。
「あのときは・・・だった」
「これから・・・だったら」
過去や将来に意識を置く考え方が、私たちのあり方です。
自分が経験してきた過去にすがりながら、将来に新しい希望を見出そうとあがきながら生きています。
心が「これまで」や「これから」にとらわれるために、かえって生きづらさを覚え、道を見失うこともあります。
本書は二匹のネコの歩みを通して、過去や将来へと揺れ動く心に向き合うための物語です。
・・・・・・・・・・・・・・・
「ミラ」と「カーコ」という二匹のネコは、優しいおじいさんに養われていました。
ところが、ある日おじいさんは消えてしまい、エサがもらえなくなりました。
途方に暮れた二匹のネコは、それぞれの決断をくだします。
ミラはエサを求めて旅立ち、カーコは留まりました。
ネコたちは、それぞれの道をたどって、自分なりのゴールに向かい、自分なりの「答え」を見出します。
二匹のネコのその後は、どのようなものになったでしょうか・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ネコの決断とその後を読み進めながら、「私はどう生きたらいいのか」という問いかけをめぐって、
自分の人生を大局として眺めながら、【これまで】と【これから】を顧みるように、促されます。
【これまで】の道を守ることが正しいのか。
【これから】の道を切り開いていくことがよいのか。
それとも、別の道があるのか・・・。
物語を読み進めるなかで、ネコたちの歩みはゆっくりと変化していきます。
同時に、読み進める自分の心も、新しい気づきを得ながら、静かに変化していきます。
二匹のネコがたどった道を一緒に進むなかで、
「私」自身が落ちそうな落とし穴や誘惑、試練ばかりか、どのようにそこから抜け出ていくのかについても、
暗示のようにヒントが描き出されます。
ごく小さな二匹のネコの物語に、私たちが経験する人生のミニチュアが秘められています。
この物語を追体験することで、自分自身の人生のシュミレーションをしながら、新しい道を展望させられる、〈大人のための絵本〉です。
2021/11/7現在なら、Kindle Unlimitedで無料で読めます。
☑今回紹介した本5冊
下記のリンク先の記事でも似たようなことがありますが、約80%の人が経験するといわれているそうです。